
チョッパーの綿あめ大作戦
December, 2021
[Background]
本作品は、集英社様の持つ強力なコンテンツ・メディアにNianticが提供するARDKの技術を掛け合わせ、今までにない驚きや体験、メディアの未来を追求するプロジェクト「集英社XR」のプロトタイプとして制作された作品です。ARによって現実世界に出現したキャラクター、物理オブジェクト、人間のリアル空間でのインタラクションの在り方を追求しました。
またマルチプレイヤーエクスペリエンスによって、各キャラクターの位置やアニメーション、時間経過によるイベント、スコアの獲得による演出の共有などを行いました。 [Experience] 世界的人気コンテンツであるワンピースから「わたあめ大好き」なチョッパーをピックアップ、チョッパーの可愛い動作をAR体験にするという思想で表情やモーションの演出からデザイン、ゲームを利用するためのブースまで構築しました。
プレイヤーは制限時間内に中央に配置されたわたあめ製造機にチョッパーが拾ってくる角砂糖を投げ入れて、わたあめを大きくしていきます。
途中、唐辛子が降ってきてチョッパーが怯える演出や、後半は、よりマルチプレイの楽しさを体験できるよう、一人のプレイヤーが樽を持ち、それに向かってチョッパーや他プレイヤーが角砂糖を投げ入れるゲームへ移行します。
最後は、樽に入った角砂糖が一つとなり、それをわたあめ製造機に投げ入れる事で、カラフルで巨大なわたあめが完成します。


Concept
AR技術の普及により、キャラクターを拡張現実上で認識できる機会が増えました。 しかし、人間がキャラクターを一方的に認識することしかできていない様に思います。 今回は従来の体験ではなく、人間(プレイヤー)がゲームを通してキャラクターと協力しながら、一つの目標に向かって進んでいく特別な体験を目指します。
Mobile App
[Technology] ARDKはNianticが提供しているARアプリケーション開発キットです。 本アプリではARDKのマルチプレイヤーエクスペリエンスとマッピングテクノロジーの技術を使用しています。 マルチプレイヤーエクスペリエンスは、複数人が同時に同じAR体験をすることを可能にする技術です。各プレイヤーが操作するキャラクターの動きや演出が全プレイヤーのデバイスでリアルタイム表示される事で楽しさを共有できるよう技術を取り入れました。 また、各プレイヤーの位置や操作をキャラクターが認識することで、インタラクティブなゲーム体験を可能にしました。 マッピングテクノロジーによって、現実世界にある物質とARで作り出されたキャラクターやオブジェクトの位置関係の把握や衝突を認識する事を可能にします。 この技術を用いて、現実世界に配置されている柱の後ろをキャラクターが通ると柱にキャラクターの一部が隠れるなど、より現実的で没入感のあるAR体験ができる仕組みを構築しました。 ゲーム前にマッピングテクノロジーを使用する事で、物理的な柱などを認識、その情報を保持する事により、リアルタイムで空間を把握し続ける負荷を軽減する対策をしています。またマルチプレイヤーエクスペリエンスによって、各キャラクターの位置やアニメーション、時間経過によるイベント、スコアの獲得による演出の共有などを行いました。 [Experience] 世界的人気コンテンツであるワンピースから「わたあめ大好き」なチョッパーをピックアップ、チョッパーの可愛い動作をAR体験にするという思想で表情やモーションの演出からデザイン、ゲームを利用するためのブースまで構築しました。






Credit | Concept and Experience Design: Shuhei Matsuyama Producer : Akitaka Suzuki Direction: Daisuke Kiyota / Ippei Tanaka Graphic design :Keisuke Miyajima / Kim Bong Kun AR programming :Junichi Koyama / Keitaro Ishibashi 3D modeling :Takahiko Inatomi / Takeshi Hino / Yuzuru Tomizawa |