DENSO “CASE Mobility Concept” VR

October, 2019

株式会社デンソー(以下、デンソー)様が要素技術の開発・提案する、自動運転が実現した近未来におけるモビリティのひとつの形、"CASE Mobility Concept"。 THINK AND SENSEでは、2019年10月にシンガポールで開催された"ITS世界会議 2019"にて披露された、CASE Mobility Conceptの一端を体感することができるVRコンテンツの制作と展示を担当しました。

Summary

自動運転技術の実現によって、人々の暮らしがどのように変化するのか。またどのような活用が効果的なのか。日々様々な形で、新たなモビリティサービス実現に向けた取り組みが行われています。その中には、自動運転技術を用いることで生じる「主導権を握られていると感じる不安」や「それらを解消する伝達方法」など、従来の手法とは異なるアプローチが求められています。

CASE Mobility Conceptでは、”運転手不在のライドシェア”という実用的なモビリティサービスを提案しており、実際に乗車することのできるモックアップやプロトタイプを通じ、技術的なアプローチのほか「どう感じるか」といった利用者目線でのUXの検証も行われています。

この度の取り組みでは、前述のようなデザイン視点からのアプローチを行うデンソー デザイン部の皆さまと共に、どのような表現で無人ライドシェアに対する不安を解消できるかといった議論を交えながら開発を行ないました。

 

Interaction Concept

この取り組みにおける特筆すべき点は、「利用者にどのように状況を知らせるか」という無人ライドシェアならではの課題に対するアプローチです。

無人ライドシェアモビリティでの車内の情報通知をより伝わりやすいものにするための議論において、「車内通知などの表現にキャラクター性を持たせることで、唐突さや不気味さを感じることのなく安心して搭乗してもらえる要素にできるのではないか」という提案もさせていただきました。

 
Client

株式会社デンソー

Team Credit

Producer : Shigeki Inaba
Technical Direction : Shuhei Matsuyama
VR Application Programming : Takafumi Yuasa
VR / Demo Application Programming : Katsuya Sakuma
Modeling / Motion Design : Junichi Kohmura