両足院 × CAINOYA × 冬夏 × THINK 「現代のお茶会」

March, 2024

京都 建仁寺塔頭 「両足院」、世界遺産仁和寺のすぐそば、NOT THE SAME=唯一無二を信念とする「CAINOYA」、京都御所の東側、オーガニックの日本茶に特化したティールーム「冬夏」、そしてTHINK AND SENSEの共同イベントです。 今回THINK AND SENSEはイベント全体のキュレーション、CAINOYAさん冬夏さんのメニュー表作成、ライブペイントなどをメインに担当しています。 両足院という特別な場所、CAINOYAさんのSUSHI、冬夏さんのお茶、THINK AND SENSEのアナログとデジタル様々な要素がクロスオーバーした実験的な試みです。

Visual Design

CAINOYAのSUSHI、冬夏のお茶に併せてそれぞれデザインを施しました。 国産の和紙をベースにSUSHIとお茶のメニュー表を作成。 CAINOYAのSUSHIは、海産物の流れを汲み海、波、などの要素から波模様をAIに生成させ、それをpenplotterで描き、その上に各SUSHIの見た目から感じ取れるエッセンスを取り入れた筆文字を書きメニュー表としてしつらえました。 冬夏のお茶は、L-system(植物の成長プロセスを初めとした様々な自然物の構造を記述・表現できるアルゴリズム)を用いてお茶の枝の成長を生成しpenplotterで描く形で仕上げています。

   

メニュー表

料理の写真や実際の配膳の配置などをベースに文字を書く位置、各文字の強弱や形などを調整しました。文字の配置はSUSHIの実際の配置とリンクさせるような形となっています。

ライブペイント

当日ご来場いただいたお客様のお名前をそれぞれのメニュー表に揮毫しました。 お客様の印象から得たイメージをそれぞれ文字のデザインとして起こし書としてまとめました。

Pen plotter

sushi

CAINOYAの寿司のメニューから連想して、波の模様をグラフィックの基礎として採用しました。デザインを直接手がけるようなことはせず、画像生成AIにキーワードを与えて複数回にわたり生成作業を繰り返し、最も適した結果を選択しました。

cha

冬夏のお茶のメニューから連想して、ルールベースでまるで植物のように成長・複雑化するL-Systemアルゴリズムを使ったグラフィックを採用しました。プログラムコードで表現される成長ルールの構文をAIに提案させて、最も適した結果を選択しました。

Credit

Planner : Shuhei Matsuyama Production Manager : Takumi Ito Creator : Ayato Ohkawara Calligrapher : Suihou Matsumoto