MINOTAUR INST. 2021/SS ZEN – T

February, 2021

アーバンウェアをコンセプトに様々な「機能(Function)」を持つウェアを展開してきたMINOTAUR INST.とTHINK AND SENSEのコラボレーション企画 都市とテクノロジーカルチャーをテーマにクリエーションを行う試みの、2021SSのコレクションです。 京都 建仁寺両足院とのコラボレーションにあわせて、コレクションプロダクトであるZEN Tを「禅」をテーマに制作しました。

2021SS のテーマ -AT THIS MOMENT- をビジュアル化したアイテム。
ペットボトル原料を使用した吸水速乾 / ストレッチ機能のサスティナブル素材を使用。
通常のポリエステルとは異なり、ペットボトルを資源とすることで、持続的に再生可能な糸として開発されています。

禅の中でも重要な意味を持つ「 □︎△○ 」をモチーフにしたプリミティブな3Dオブジェクトに対して、レーザースキャナーをシミュレートしたシステムを用いてスキャンし、点群化したものをグラフィックに落とし込んでコンセプトヴィジュアルとして表現。
レーザースキャナの特性上、オブジェクトへの距離に応じた、陰影のような模様を作り出す。
この手法により生成される点群の表現は、近いものほど粗になり、遠いものほど密になり遠くから見るものほど具体的に見え、人間の目の認識構造とは逆になるという。
物理的に「近すぎて見えない」という感覚は、内面的にも身近であるはずの「自分」を理解する難しさでもあり、そこに向き合うことが、「禅」の思想に精通する。
Point Cloud表現を通して視覚化された「近すぎて見えない」という感覚はある種の禅の思想のビジュアライゼーションだと考え、過度な合理性や競争をあおる現代社会において、一度立ち止まり自分にとっての「近すぎて見えない」という感覚を見つめ直すという自分への問いを想起させるコンセプトを盛り込んでいる。

 
 
 
 
 
 
 
Credit

Concept / Generative visual design: Shuhei Matsuyama