THINK AND SENSE Rebrand
April, 2019
Concept Design
目的の明確化
リブランディングプロジェクト開始にあたり、まず最初に行ったのはリブランディングの目的をより明確にするということ。
様々な案を検討しつつ、そこからの気付きを元にチームの価値観、リブランディングの目的、ポジショニングの確認と言語化を行い、解決すべき課題を以下の2つに設定しました。
・課題1:発信するイメージの統一
一貫性のある発信を行うことで、より明確なイメージ付けを可能にすること
・課題2:チームメンバー間の意識統一
今後更にメンバーが増えることを見据え、ブレないための意識統一をサポートすること
シンプルな課題であるものの、この課題を解決するためには、装いを新たにするだけでは不十分です。
リデザインではなくリブランディングを行うということは、「THINK&SENSEがどんな価値を生み出して行きたいのか」といったチーム文化を育み、共通認識として浸透させられる施策が必要であり、それはTHINK&SENSEを体現している必要があります。
そのため、ビジュアルのほか「言葉」に関する3つのアップデートも行いました。
コンセプトの明確化
・チーム名:THINK AND SENSE
THINK&SENSEあらため、THINK AND SENSEに名称を変更。
・ステートメント:社会をリフレーミングする
「枠組みをつくる」、「枠にとらわれない」というスタンスと、「複合性」という強みを示す要素として、「FRAME」というモチーフを取り入れたステートメントを設定。
「小さくまとまりすぎていないか」、「固定概念にとらわれていないか」など、成長を見据えた行動指針としてのステートメント。
・コピー:テクノロジカル クリエイティブファーム
新規事業開発室としてスタートし、ソフトウエアエンジニア、ハードウエアエンジニア、デザイナー、アーティスト、ダンサー、ミュージシャンなど、様々なタレントを抱えるチームへと成長したTHINK AND SENSE。
チームを新たなステージへと押し上げるため、”新規事業開発室”では伝えきれないチームのスタンスを端的に表すコピーを作成。
これは、ローファーム、コンサルティングファームといわれるように、「強い個人の集団」というニュアンスを込めたネーミングであり、ただのチームではなく、メンバーのタレントがコラボレーションすることで、常に新しい価値を作っていくという考えかたが反映されたフレーズです。
以上のようにアップデートされた価値観を反映し、リブランディングプロジェクトは2つの課題解決を目指します。
・課題1に対するアプローチ
「FRAME」モチーフを中心に据えたビジュアルの使用。モチーフが変化するアニメーションなど、マークやカラー以外の様々な方法でも、多面的にTHINK AND SENSEらしさを発信。ブランドの信頼性と価値を醸成する。
・課題2に対するアプローチ
課題1へのアプローチで、イメージの統一された発信を行う。発信を行う中でモチーフに込めた意図を反芻し、チームの意識統一に繋げる
Mixed Identities
NEWロゴ
価値観の言語化の後、検討してきたビジュアルと幾度にも渡る擦り合わせを行い、新たなロゴマークが完成しました。
新たに生まれ変わったTHINK AND SENSEのロゴマークは、「構図を決める際の手の形」をベースにした「FRAME」をモチーフとして採用。モチーフやロゴタイプが生み出す”不可視の線”によって、「無いものがある」「あるものが無い」という状態を作り出し、「枠組みをつくる」「枠にとらわれない」というチームの価値観を表現しています。
新ロゴマークは、「止まっていても動きや空間を感じさせるマーク」として設計されました。そんな不安定に思える要素を正方形という安定感のある形状で構成することで、柔軟性と汎用性の向上を実現しています。
モーション
「FRAME」ベースのモーションを用いることで、静止画から動画の時代へとシフトしたデジタル領域において、ロゴに込めたチームの価値観を多面的に発信することを目指しています。
カラー
THINK AND SENSEの新しいブランドビジュアルは、様々なシーンで7色に変化します。
これは、ティーアンドエスという会社が長年培ってきた強みであり、THINK AND SENSEチームにも根ざしている”複合性”という強み。”多様性”という価値観を表すとともに、「常に新しい価値を作っていく」、「枠にとらわれない」という意思の表れでもあります。
新生THINK AND SENSEの「変化するアイデンティティー」は、名称がもつ意味とモチーフの意図、変化する色や動きが相互に作用し、”THINK AND SENSE”というひとつの世界観を構成します。
Credit | Producer: Shigeki Inaba |